独白 愉快な“病人”たち

教授に引き留められ命拾い 西城秀樹さん語る2回目の脳梗塞

自宅ではストレッチとボイストレーニングを欠かさない(C)日刊ゲンダイ

 一度、筋肉が硬直すると、ストレッチは本当に痛いんですよ。「勘弁してください!」って悲鳴を上げるほど。天気が悪いと余計に調子が悪い。けどね、絶対休まない。大事なのは毎日続けること。自覚はないけど、久しぶりに会う人たちは僕の回復ぶりに驚きますね。脳梗塞でもやるしかない。小学生と中学生の子供3人がいますから。それに尽きます。

■歌より日常会話のほうが難しい

 歌に関しても、声量も変わらないし、歌詞は音符があるから発声に問題ありません。ボイストレーニングも心得ていますし。逆に、日常会話のほうが難しい。頭で考えて言葉を発するまでに時間差を感じることもあります。

 不便なことはないといえばない、あるといえば全部かな。発症前と変わらない生活をすること自体がリハビリだと僕は思っています。着るものも変えないし、家も改造はしません。子供の保護者参観は必ず行くし、家族とディズニーランドも行きますよ。娘の服は僕が選んで買う。

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