十二指腸潰瘍が発覚したのは、「笑っていいとも!」のプロデューサーに就任(1987年10月)してから7カ月後でした。十二指腸の端っこの粘膜がタコ状になっちゃって、胃を3分の2も取る羽目になった。もともとの原因はストレスと酒です。
「いいとも!」がスタートして6年目で、マンネリになってきた頃に僕がP(プロデューサー)になり、スタッフとレギュラータレントを総入れ替えして大胆な改革を行ったんです。
「笑ってる場合ですよ!」や「オレたちひょうきん族」でのディレクター時代は、現場で自分のやりたいことだけをやればよかった。でも、プロデューサーになると、若いスタッフを育てながら社内行政、スポンサー行政、タレント行政などを全部ひとりでやらなきゃいけない。しかも「いいとも!」の大改革が失敗して低視聴率になったら……と思うと、ストレスを毎晩のアルコールでごまかすしかなく、酒量は大変なものでした。
独白 愉快な“病人”たち