独白 愉快な“病人”たち

元テレビプロデューサー 佐藤義和さん(67) 十二指腸潰瘍

佐藤義和さん(左は主治医の天願先生)(提供写真)

 まだ10%の小さいがんなので、レーザー手術で済みましたけど、沖縄に来てなかったら人間ドックは受けなかっただろう。やがて大きくなった大腸がんにも気づかなかったかもしれない。

 早期発見できたのは沖縄のおかげです。今の主治医は家族をがんで亡くした経験を持つ「クリニックぎのわん」の天願勇院長。国立がんセンターや亀田総合病院などを経て、日本で初めて全床個室の“ハートライフ病院”を開院したドクターです。「せっかく沖縄に来たんだから、のんびりと楽しんで」とのアドバイスで、東京の頃より薬の量が3分の1になりました。

 今は天願先生と、沖縄に来ても看護師を続けている妻の言うこと聞いて酒を控え、沖縄ライフをのんびりと健康に過ごしています。

(聞き手=松野大介)

▽さとう・よしかず 1948年、宮城県生まれ。フジテレビの「THE MANZAI」「オレたちひょうきん族」等でディレクター、「笑っていいとも!」等でプロデューサーを務める。2013年、沖縄に移住。著書に「バラエティ番組がなくなる日」。

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