今年2月、15年のプロ人生に終止符を打つことを決めました。06年に甲府でJ1昇格できたのはいい思い出です。プロのピッチに立っていた15年のうち、10年は糖尿病患者。
病気のおかげで健康に気を使い、選手生命を延ばすことができたのではないか――。今となってはそう思います。
引退後は指導者を目指し、malvaサッカースクールでコーチを始めました。指導者として大成するには険しい道が待っていますが、1型糖尿病と診断された時と同じように、諦めず走り続けていきます。
(聞き手=森雅史)
▽すぎやま・あらた 1980年生まれ。右SBとして柏、甲府、大宮などでプレー。J1、J2リーグ戦通算333試合に出場。著書に「絶望なんかで夢は死なない」がある。malvaサッカースクールの情報はHP〈http://malva-fc.jp/〉で。
独白 愉快な“病人”たち