すでに米国で普及 「薬ゼロ・短時間で効果」のうつ病最新治療

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「とくに効果が著しいと感じるのは進路や学業で強いストレスを感じている受験期の子供たちです。ある男子高校生は大学受験期間中にTMSを受けた後、集中力を取り戻して志望校に合格しました。また、ストレスでキレやすかった女子中学生は、治療後は穏やかで前向きに過ごせるようになりました」

 子供の頭に磁気を当てることに不安を持つ人もいるだろうが、「受験に勝利した親子が実践したストレス克服法」(ブックマン社)の著者で医師の和田秀樹氏は「特に薬物療法のリスクが高い10代にとっては安心して受けられる治療法といえる」と言う。

 なお、「新宿ストレスクリニック」では、従来の問診・診察に加え、安全な近赤外光で頭の血流を測定して、「健常」「うつ病」「双極性障害」「統合失調症」を判別する「光トポグラフィー検査」の結果を参考にうつ病を診断している。患者にわかりやすい診断治療を行うためだ。

 TMSは厚労省の認可を受けていないため、自費診療。検査料1万2030円(税抜き)に、1回4万4000円(税抜き)程度の治療費は決して安くはない。

 ただ、それが心の苦しみから逃れられる糸口になるとしたら、試してみる価値はあるかもしれない。

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