独白 愉快な“病人”たち

女優 岡崎友紀さん(61) ギックリ首

岡崎友紀さん(C)日刊ゲンダイ

「私、終わっちゃうのかしら……」と死を覚悟するくらい驚きました。

 あれは6年前の冬。首の左側が凝っていたのでお風呂でよく揉んだら、翌日、揉み返しがきて。首が痛いどころか、ひどい頭痛がして、耐えられない状態になりました。時間を追うごとに痛みは増し、頭全部の神経が肥大したようなイメージとでもいいましょうか、首をちょっとかしげただけでも痛くてベッドで横になることもできない。

 近所の病院でレントゲン撮影をしてもどこが悪いのかわからず、頚椎捻挫用のギプスを装着し、痛み止めの薬をもらうだけ。ところが、痛み止めを飲んでも多少和らぐ程度で、6時間おきに飲むように言われた薬も、4時間後には飲まずにいられないほどでした。

 一番の問題は、横になって眠ることができないこと。壁に直角にもたれかかり、座って休むことしかできない。肉体的にも疲弊し、痛み止めはさらに効かなくなり、食欲もない。数日間は病院、マッサージ、整体をハシゴもしました。それでも変わらず、一時は「もう死ぬ」と本気で思いましたね。

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