独白 愉快な“病人”たち

料理研究家 宮成なみさん(38) 結節性動脈周囲炎

宮成なみさん(C)日刊ゲンダイ

 食事は、極端に塩分、カリウム、タンパク質を減らした食事に変わり、血管に負担をかけないよう体重も減らすことになりました。子供茶碗に1膳、卵の白身フライ、ゆでキャベツ。生野菜はカリウムが多いので禁止。カリウム除去のためにゆでて水にさらしたキャベツは、青臭さだけが残りまずかった。

 制限食で、2~3日に1キロずつ体重が減っていき、目が落ちくぼみ、164センチで58キロあった体重が最終的には38キロに。1カ月で激やせ、体が飢餓状態を察知して、内臓を守るスイッチが入り、突然お腹だけがポコッと膨らんで餓鬼のような体形になりました。

 肌は、カサカサからガサガサに。「食事」は「餌」と書くのが適当なほど、味気ない。母は、何人もの栄養士さんを訪ね、毎日のご飯日記から相性の合う食材・調理法を見つけ、食べられるものを増やしていきました。キャベツも千切りにして長時間水にさらすことで食べることができるようになり、社会復帰は無理と言われていた私が、高校、専門学校を卒業し、地元で就職できるまでになりました。

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