「そりゃ聞くでしょ、検査受けてきたんだから」と答えると、「もしね、何か出てきたらどうする?」って言うんです。今なら収録ごとお蔵入りにしていただくこともできる、という配慮でした。なんかあるんだな、と思ったけど、別に大丈夫です、と言い切りました。
結果を聞く収録に行くと、スタッフもなんだかよそよそしい。PETの結果を見たら、大腸にゴルフボールぐらいの丸いものが光っている。
「まだハッキリとは分かりませんが、大腸がんの可能性があります」
カメラが回っているところでがんの告知。それが、私にとってはよかった。スタッフが私の状況を一緒に受け止めてくれたと思うと、ショックが少なくて済みました。あれをひとりで受け止めるのはつらかったんじゃないかな。
人間ドックの先生が紹介してくれたのが、順天堂大学病院と国立がんセンター。「それって、がんだよね!」って、ツッコミたくなりましたよ。
独白 愉快な“病人”たち