独白 愉快な“病人”たち

クリエーター 高橋晋平さん(35) 頚肩腕症候群

高橋晋平さん(C)日刊ゲンダイ

 その前年にプチプチ潰しを永遠に体験できる「∞(むげん)プチプチ」を開発。環境にも恵まれ、商品が爆発的にヒットし、仕事が楽しくて仕方がなかった。そのせいで体の悲鳴に気づきもしなかったんだと思います。

 医師からは、まず休養を言い渡されました。会社を休んで2~3日過ぎると今まで体にたまったものがどっと毒出しを始めた。首、背中、胸、上半身全部が痛くなり、眠れない、起き上がることもできない。1週間すると下半身、股関節が痛くなり、家では這って歩くほど。駅は手すりをつかまりながら、階段は上れずエレベーターを探してやっと歩くレベル。この時初めて手すりの重要性に気がつきました。

 4カ月はうさんくさい治療院など、いろんな病院を探して自力で頑張ったものの、起きることすらしんどい状況で一人暮らしにも困難をきたし、実家に戻り、3カ月寝たきりになりました。仕事に戻りたい。親も心配させてしまい、精神的に追い詰められました。

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