独白 愉快な“病人”たち

クリエーター 高橋晋平さん(35) 頚肩腕症候群

高橋晋平さん(C)日刊ゲンダイ

 そんな時、たまたま相性のいい鍼の先生に出会いました。鍼に通いながら、ストレッチをしたり、歩く練習をして、1年半後にやっと復職できました。

 頚肩腕症候群が気づかせてくれたものは、健康をおろそかにしてはいけないことだけではありませんでした。病気になったらひとりでは耐えられないと思うようになり、結婚を考えるようになりました。

 それで初めて婚活パーティーに申し込み、その時出会った妻と結婚しました。ある意味ビギナーズラックですね。偶然にも妻は鍼灸師。僕自身が鍼のおかげで病気が治ったこともあり、職業としてまず好感があった。話をしたら意気投合、結婚の意思があって集まった者同士なので話もすぐまとまり、会って半年で結婚。翌年に娘が生まれました。

 あの時、寝たきりを経験しなかったら、そのままワーカホリックで突き進み、家族を持つこともなかったかもしれません。今は同じ症状を繰り返さないように毎朝ラジオ体操をし、週に1回はスポーツクラブで泳いで体をほぐすようにしています。

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