某大学病院で乳房再建手術を受けた患者は、明らかに乳房の左右の位置が違っていた。再建手術をした側が、かなり上になっていた。こういった事例は、保険適応以降、珍しくないほど増えているという。
「乳房再建手術は、たとえばもとの乳房が小さければ、乳がんでない方の胸も豊胸手術をし、左右の乳房を大きく、美しく整えることも可能です。乳がんで乳房全摘したのを機に、胸を大きくする人もいます。一方で、本人の希望がなくても、左右の大きさを整えるために、乳房再建手術をしない側の乳房も大きくしたり、小さくしたりした方がいいこともあります」
つまり、「エキスパンダーを入れて胸を膨らませ、シリコーンを入れれば終わり」という単純なことではないのだ。乳房再建手術を受けるなら、その意味をしっかり認識している医師選びが不可欠。
「この医師はおかしいと少しでも思ったら、たいていその勘は当たっています。すぐに医師を代えることを勧めます」
徹底解説 乳がんのなぜ?