その結果、集中力が低下し、常に落ち着きがなくイライラしているような状態になり、注意欠陥多動性障害(ADHD)と似た注意力散漫、学力の低下、攻撃的行動が認められるようになります。
原因は、鼻づまり、へんとうとのどの奥のアデノイドの肥大、肥満、顎が小さいことなどが挙げられます。
海外では100年以上前から鼻づまりと睡眠、睡眠障害からくる学業成績の低下や、鼻づまりを解消したことによる眠気の解消や成績アップが報告されています。大人は鼻づまりがあってもある程度、口を通じて呼吸することが可能です。ところが、子供は口を通じての呼吸道が狭く、鼻づまりにより睡眠障害、特に睡眠時無呼吸を起こしやすいと考えられています。
子供の治療は、鼻づまり解消がファーストチョイスになります。
特にアレルギー性鼻炎による鼻閉の解消は、耳鼻咽喉科的な処置、内服薬や外用薬が有効です。その結果、無呼吸による睡眠障害を改善し、成績アップが期待できます。
ただし、薬局で手軽に手に入る薬の中には強い成分が入っているものもあり、適当でないものもあります。子供の薬はできるだけ、医者に処方してもらいましょう。
耳鼻科の病気