独白 愉快な“病人”たち

タレント 清水国明さん(64) 十二指腸がん

清水国明さん(C)日刊ゲンダイ

 3週間ちょっとでテレビにも復帰、予定した楽しいことは全てクリアしました。イタタって言いながらゴルフをしたら、普段スコア40切ったこともないのに、なんと39とめちゃめちゃ調子よかった。ライダースーツの中に膵液のパックを入れ、途中、膵液を捨てながら全開走行も完走、そしてセックスも完走!

 キャンプ場は、従業員が4人に減ったら、逆に顧客満足度が上がってV字回復。過剰サービスだったことに気がついた。

 抗がん剤治療はせず、薬も最初の1カ月しか飲まなかった。胃液が出るのを薬で止めるって、必要があって出ているのにおかしいと思ってね。薬をやめて1週間は、おなかが緩くなったり、トイレが近いことはありましたけど、問題なかった。それより楽しいことをしているほうが治りもいいです。

 今、5年経ち、がんも寛解。今日も山口県のありが島から日刊現代編集部のある築地まで937キロ、自分で車を運転してきました。この後、教育委員の仕事で所沢へ向かいます。主治医の先生が、医者の言うことをちゃんと聞くマジメな患者が具合悪くて、むちゃくちゃなことをしている僕が元気でいるのが悔しいって笑うんですよ。

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