独白 愉快な“病人”たち

タレント 麻木久仁子(52)さん 乳がん ㊦

麻木久仁子さん(C)日刊ゲンダイ

 ホルモン療法は毎朝薬を飲むだけ。女性ホルモンの活性化が乳がんには良くないので、ホルモンの働きを薬で抑えます。副作用で、更年期障害のような症状が出る可能性もあり、また、卵巣がん予防には正反対で女性ホルモンが必要。あちらが立てばこちらが立たずで。私は、左右両方、同時多発的に乳がんができたので、乳がん対策が優先です。

 私の場合は、多少のホットフラッシュが出たくらいで深刻な後遺症もなく済みましたが、そうでない方もたくさんいます。

 ただ万人に言えることは、「検査は必要だ」ということ。胃がん、肺がん、大腸がん、子宮頚がん、乳がんの5つのがんは、検査で早期発見しやすい。ダテに集団検診の項目に入っているわけじゃない。ちゃんと理由があるんですよね。

 乳がんはダンナが触ってわかるもんじゃありません。しこりができる前に検査で発見できれば、手術も小さくて済みます。マンモグラフィーは痛いからと避ける女性もいるけれど、今はそんなに痛くないし、検査で青タンができるわけじゃありません。テーブルに足をぶつけて青タンをつくったほうがよっぽど痛いもの。

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