独白 愉快な“病人”たち

タレント 麻木久仁子さん(51) 乳がん ㊤

麻木久仁子さん(C)日刊ゲンダイ

 しびれの回数が増えるでもなく、しびれている時間が長くなることもないのですが、何か悪い方に進行したらイヤだなと不安でした。病院で脳のMRIを撮ってもらうと、やはり首の付け根の上の脳の真ん中に小さな梗塞がありました。といっても、“できたてホヤホヤ”で、梗塞として固まる前。軟らかくて腫れているので、時々神経に触れて、しびれを起こしていたのだそうです。

 時は48歳で、脳梗塞になるのは若い方。先生たちにも「若い」って言われて、ある意味うれしかったかな。

 でも、今まで健診では何もなかったのに、逆にミステリーです。医師に聞いても、過去に巻き戻してみるわけではないからわからないと。医学的に因果関係はないけれど、何か突発的なストレスでホルモンバランスが崩れて血栓ができたということなんじゃないかということでした。

 治療は、血液をサラサラにするために「バイアスピリン」という薬を服用することと、水分補給に気を付けること、あとはストレスをためないようにするくらい。手術などの外科的な治療はしていません。

2 / 4 ページ