愉快な“病人”たち

元衆院議員 与謝野馨さん(76) 下咽頭がん ㊦

与謝野馨さん(C)日刊ゲンダイ

 最近は、そういった機能を多くの人に知ってもらって、患者さんたちの負担を減らせるよう、シャント法に関する講演にも注力しています。いくら知識と機能を説明しても、音が出ないCDプレーヤーみたいなものでは意味がない。それよりも私がひと言話すだけで、シャント法の有用性が誰にでもすぐ分かる。

 がんはちゃんと治療すれば治る病気です。私は、抗がん剤は使ったほうがいいと思います。こうして途中再発を繰り返しながらも、大臣の仕事をこなせたのは、現代医学を信じて身を任せたおかげですから。ちなみに、この髪は地毛。抗がん剤治療で一度脱毛したおかげで黒々とした髪が生えてきました。これもある意味、抗がん剤治療のギフトですね。

 それから、がんと付き合うにはがん患者であることに“夢中”にならないことが必要だと思います。私は食事も変えず、仕事も減らさずにきました。

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