独白 愉快な“病人”たち

料理研究家 鈴木登紀子さん(89) 糖尿病

鈴木登紀子さん(C)日刊ゲンダイ

 
それよりも今は、外出の際に転ばぬよう注意しています。お教室やテレビ収録で室内での立ちっぱなしは平気。でも、外を歩く時はステッキを持って出かけます。気がついたら腕にぶら下げていたり、忘れて帰ったりしますが。もし転んだ時は、そのまま身を放り出します。転んでも変に力まない。ほんのかすり傷で済むので大事に至りません。

 あとは「疲れたな」と感じたらすぐ座る。何か調子が悪いと思ったら、「ルル」を3錠飲めば大抵治ります。お薬を絶対飲まない方もいらっしゃいますけれど、我慢するより早めに苦痛を取り除いたほうが、あとの時間を楽しく過ごせると思います。

 そうそう、わたくし不良でございまして……。60歳過ぎてからたばこを吸い始めました。原稿を書く前の気付けにメンソールたばこを吹かしています。コーヒーも3年前からいただくようになりました。

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