愉快な“病人”たち

漫画家 まつもと泉さん(55) 脳脊髄液減少症 ㊤

まつもと泉さん(C)日刊ゲンダイ

 不定愁訴の原因が“歯の噛み合わせ”だという記事を読み、自費で何十万円もするマウスピースを作りました。それをはめると楽になると言われたのに、違和感で痛みが増すばかり。逆にその日から何日間も一睡も出来ない。もともと右奥に虫歯があり、左側だけで食べ物を噛んでいたので、噛み合わせの悪さを信じて疑わなかったのですが、半年経っても良くならず、それどころか、さらに便秘も加わりました。

 ジョギングや、サウナに行ったりもしました。後で知ったのですが、脱水症状が便秘の原因で、これが脳脊髄液減少症には最も悪く、さらにジョギングやサウナで汗をかくことで、自ら悪い方に加速させていたのです。

 今度は不眠で心療内科に行くと、精神安定剤を処方され、すると「アカシジア」という副作用で、ソワソワして座っていられなくなりました。その間も噛み合わせを治すため、頭蓋骨整体に行くと整体師から「脳圧が低い」と言われました。これが後になって病名を解く鍵になりました。

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