愉快な“病人”たち

漫画家 まつもと泉さん(55) 脳脊髄液減少症 ㊤

まつもと泉さん(C)日刊ゲンダイ

 あまりに改善しないので、家族は心の病だと思い、ついには強制入院させられてしまいました。入院先の医師は、体調不良を訴えても取り合ってくれず、薬の副作用で落ち着かないことも否定。脳圧が低いと言われた話をしたら「どこの素人がそんな判断を」と言わんばかりに怒鳴りつけられ、結局ケンカ別れの形で1週間で病院を出ました。

 それでもまだ噛み合わせを疑っていた私は、他県の噛み合わせ専門医を訪ねました。そこはきちんとした診察もせず、治療には何百万円、といきなりの金額提示。さすがにそんな提案に乗れるわけもなく、その先生が紹介してくれた東京の大学病院に行くことにしました。その大学病院では「うちでは事故で顎のない患者さんもいます。それでもそんな不定愁訴は起こりませんよ」と言う。そうなると噛み合わせのせいでもなさそうに思え、全て振り出しに戻ってしまいました。

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