漢方達人をめざせ!

イライラする

「イライラ感を抑えられない。ちょっとしたことで夫や子供を怒鳴り散らしてしまい、その都度、自己嫌悪に陥ります」

 そう言ってうつむくK美さん(38)。ご本人は「更年期障害ではないか」と心配されて漢方薬局にいらっしゃったのですが、詳しくお話を伺うと、「肝」の機能低下が原因のように考えられました。

 これまでにも何度か出てきている「肝」。西洋医学の「肝臓」とは違う概念であることは、みなさん、なんとなくご存じかもしれません。改めて説明をすると、東洋医学の「肝」は、肝臓の機能に加え、目や筋肉にも働きを持ち、血液の貯蔵・供給の働きも担っています。

 さらには、全身に気を巡らす“気持ちの部分”にも関係しています。

 K美さんは、どうしてか分からないが、漠然とした不安感があり、夜も熟睡できないとのこと。これらも、イライラと同様に、肝の機能低下から生じる症状です。肝の働きを調整する「抑肝散」をまず服用してもらうことにしました。

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久保田佳代

父は乳児院院長、母は薬剤師、長女は歯科医、次女は眼科専門医という医療一家に産まれたが、昨今の臓器医療である西洋医学とは違い、人に向き合い、カラダとココロの両面から治療が行える漢方を志し20余年経つ。昭和薬科大学卒業、老舗漢方薬局を経て、「氣生薬局」開局。サプリメントアドバイザー、漢方茶マイスター、日本プロカウンセリング協会1級など多数資格取得。「不妊症改善における実力薬局100選」に選ばれている。