Q
現在、定期的に通院している病院の神経内科から、向精神薬などの薬を何種類か処方してもらっています。食事や運動をすると、動悸、胸痛、心臓の不快感といった症状が表れるのですが、検査を受けてもデータには異常が出ません。なんとかならないでしょうか?(46歳・男性)
A
神経内科や精神科で処方される向精神薬の中には、心臓トラブルを招く原因になるものがあります。神経伝達物質や血管作動性物質に作用するタイプの薬が、患者さんによっては動悸や胸痛などの症状を引き起こしてしまうのです。
そもそも動悸などの心臓の自覚症状は、病気がなくても自律神経の問題で表れるケースがあります。向精神薬は自律神経にも作用するので、薬が影響している可能性は十分に考えられます。
こうした自覚症状は、もともと心臓に病気がない状態で、薬によってつくられている病態なわけですから、検査を受けてもはっきりしたデータは出てきません。質問をいただいた男性は、通院している神経内科から処方されている薬による副作用として、心臓に自覚症状が表れている可能性があります。複数の薬の飲み合わせによって、問題が引き起こされていることも考えられます。まずは、担当医に薬に問題がないかどうかを見直してもらってください。
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