早逝の黒木アナにも症状…がんのリスク因子「鳥肌胃炎」とは

ピロリ除菌で対策を(写真はイメージ)/(C)日刊ゲンダイ

 しかし、中にはピロリ菌に感染したあと、萎縮性胃炎ではなく鳥肌胃炎になる人がいる。

「なぜ、萎縮性胃炎ではなく鳥肌胃炎になってしまうのかは、まだハッキリとわかっていませんが、体質的に免疫反応が強く、リンパ球が過剰反応してしまう人が鳥肌胃炎になると考えられています。そういう人は胃の粘膜で起こる炎症が強いため、胃がんになるリスクが高い。それも、未分化型が多いこともわかっています」(江田氏)

 もちろん、鳥肌胃炎の人が100%胃がんになるわけではない。しかし、鳥肌胃炎がある人は、ない場合と比較して、胃がんのリスクが59倍高いという日本の研究報告もある。

■ピロリ菌の除菌で対策を

 しっかり対策しておいたほうがいい。

 まずは胃の内視鏡検査を受けて、鳥肌胃炎があるかどうかをチェックする。そこで鳥肌胃炎が見つかった場合、なるべく早くピロリ菌の除菌を行う。

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