医療用語基礎知識

【看護師のキャリアパス】小中学校の保健師、助産師になれる

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 外来看護師(外来ナース)は、外来で医師をサポートする役目。救急を除けば、ほぼ定時に出勤して、定時に帰宅できます。

 病棟看護師(病棟ナース)は、入院患者の看護に当たります。世間的なナースのイメージにもっとも近いのがこれ。夜勤・休出は当たり前。患者との接し方も含め、看護のスキルを磨くのに向いています。

 手術部看護師(オペナース)は、手術室専属。手術の準備や、手術中の機器の受け渡しなどを行います。ドラマで執刀医が「メス!」と言うとピタッと渡す、あの役割です。

 病棟看護師は、数年単位で科目をローテーションするのが一般的。内科病棟から外科病棟へ、といった具合です。しかし、最近では看護師にも専門性が求められるようになってきています。そのため1997年から、日本看護協会が「認定看護師・専門看護師制度」を設けて普及に努めています。集中ケアや緩和ケアなど21分野の認定看護師と、老人看護や小児看護など11分野の専門看護師資格が用意されています。

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やなぎひさし

やなぎひさし

国立大学理工学部卒。医療機器メーカーの勤務を経てフリーへ。医療コンサルタントとして、主に医療IT企業のマーケティング支援を行っている。中国の医療事情に詳しい。