優しさから“君の好きにしていいよ”という人もいるが、これも妻からすれば突き放されたと思われかねず感心しない。
3つ目は察するのではなく聞くこと。
「普段は相手の立場に立つことや気持ちを察することは美徳とされますが、大きな病気は2人にとって新たな局面。想像だけで理解するのは難しいので、相手の気持ちや希望をざっくばらんに聞く方が誤解を生まないことを覚えておきましょう」
“周囲に負担をかけて申し訳ない”という気持ちから、自分の希望を言い出せない女性は少なくない。男性は常に「遠慮は必要ない」と伝え、「今どんな心配事があるのか」「何をしてほしいのか」を聞くことが大切だ。
4つ目は愛情表現だ。
「当然のことですが“大丈夫”“君が大切”“愛している”と口に出して表現することは心細くなっている患者さんを励ますことにつながります。積極的に口にしましょう。言いづらかったら、手紙やメールで伝えるのもいいかもしれません」
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