徹底解説 乳がんのなぜ?

「宣告」されたとき 男性が振舞うべき5つのポイント

北斗晶を支える夫の佐々木健介(C)日刊ゲンダイ

 言葉で伝えづらければ黙って手を握ったり、静かに抱きしめるのも手だ。

 5つ目は自分の体調も大事にすること。人に優しくするには自分自身の心身が健康でなければならない。男性は己の心身の不調に目をつむってはならない。

「患者さんの夫や恋人は、本来、自分自身が支援が必要な立場にありながら、患者の主な支援者としての役割を担います。適度に息抜きすることを後ろめたく思わなくてよいと思います」

 実際、ある調査では、乳腺外来を受診した女性乳がん患者の夫の約9割が妻の病気と関連した心身不調を訴えたという。

「不調としてもっとも多かったのが“将来への漠然とした不安”(54%)や“気分の落ち込み”(39%)。“不眠”“イライラ感”“肩こり”“仕事の能率低下”などが続きました」

 深刻なのは心身不調や心配事があっても3分の1の男性が誰にも相談していなかったことだ。

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