「余命は6カ月以内です」という説明は、宣告された患者の90%に当てはまることになります。単に個別の患者の予測の正しさということでいえば、「余命宣告」は平均値や中央値を使うより、90パーセンタイルを使った方が正しい説明ということになります。
実際の医療現場では、余命6カ月という時、中央値である場合が多く、50%の人が亡くなる時点を示しています。逆に言えば半分の人は6カ月以上生きるわけで、この数字を聞いた時に、「半分の人は6カ月以上生きるんだ」というような前向きな解釈も可能なのです。
医療数字のカラクリ