愉快な“病人”たち

漫画家 槇村さとるさん(59) 更年期障害

漫画家の槇村さとるさん(C)日刊ゲンダイ

 女性の更年期といえば閉経前後といわれますが、私の場合は「ポスト更年期」が大変でした。

 50歳の時、駅のホームで突然全身の力がガクッと抜けるほど、ひどいめまいを起こしたくらい。51歳で閉経を迎えた頃はホットフラッシュなど更年期特有の症状は全くありませんでした。ところが、54歳で胆のうに大きな結石が見つかり手術、翌年には十二指腸潰瘍、貧血と病気が続きました。治療の甲斐あって3年後には肉体の痛みは消えたのですが、鬱々とした気分だけが残ったんです。

 覇気がないのに無理やり描いている自分への違和感。今まで無意識にできたことがこなせない。もともとワーカホリックで体力に自信があっただけに、自尊心が傷つき、自分の存在意義すら見失いかけていました。

 自分が「更年期うつ」だと気づいたきっかけは、事実婚の夫(キム・ミョンガン氏)から「私はあなたに悪いことをしましたか?」と言われたことでした。

1 / 4 ページ