治療法を考えた時、ふと作家の横森理香さんが、「細かな血液検査をしたら極端に少ない栄養素がわかり、それを補ったら不定愁訴が改善された」という話をされていたことや、以前、本で読んだ「ホルモン補充療法」のことを思い出し、病院を訪ねることに。ホルモンに関する血液検査をすると、女性系ホルモンがほぼゼロ。
さらに「橋本病」という甲状腺ホルモン障害の病気だったことがわかりました。
橋本病の治療と、植物由来のホルモン剤を取り入れると3カ月ほどで改善し、半年ぐらいでうつや不定愁訴から解放されました。
一生に必要なホルモンの量はなんとスプーン1杯だそうです。微量ですが体全体を支配していることを初めて知りました。
今は、できないことはあきらめる。不甲斐なさにイライラしていると肉体的にも精神的にもすごく消耗するんです。大切なのは、過去の栄光を捨てて今の自分に見合ったやり方を見つけること、だと思うのです。
独白 愉快な“病人”たち