医療用語基礎知識

【尿酸値】高いとがんになりにくい!?

 北朝鮮の指導者といえば「痛風」の噂が絶えません。例の足を引きずりながら歩く姿は、典型的な痛風患者そのもの。父親も痛風だったそうですから、遺伝的になりやすい家系なのかもしれません。

 さて、皆さんご承知のように痛風の激痛はハンパではありません。かく言う私も、不摂生がたたって、数年前に痛風発作に襲われました。右足の親指の付け根が炎症を起こし、その影響で足全体、さらには膝下付近まで腫れ上がり、立ち上がることすらままならなくなってしまいました。

 言うまでもなく、痛風の原因は血液中の尿酸です。これは体の新陳代謝で出てくるカスの一種。主に古い細胞のDNAが分解される際に生じる物質です。健康な人でも、ある程度は血液中に溶け込んでいます。その濃度が高くなると、何かの拍子に結晶化することがあるのです。重力の影響で、大抵は足の指の付け根か、人によってはくるぶしの関節に結晶が生じてしまいます。

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やなぎひさし

国立大学理工学部卒。医療機器メーカーの勤務を経てフリーへ。医療コンサルタントとして、主に医療IT企業のマーケティング支援を行っている。中国の医療事情に詳しい。