医療用語基礎知識

【直接死因と原死因】死亡診断書には複数の死因が書かれる場合がある

 有名人の訃報では、直接死因のみが公表されます。心不全や多臓器不全のほか、肺炎、呼吸不全、肝不全などがよく見受けられます。これでは、その人が肺がんだったのか、脳梗塞だったのか、アルツハイマー病だったのか、一切分かりません。

 しかし、死亡統計は原死因をもとに集計されています。先ほどの肺炎の例では、原死因であるインフルエンザが死因として数字に反映されます。また、静脈瘤による出血死では、大腸がんが原死因と考えられ、死亡統計にカウントされるのです。
(医療ジャーナリスト・やなぎひさし)

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やなぎひさし

国立大学理工学部卒。医療機器メーカーの勤務を経てフリーへ。医療コンサルタントとして、主に医療IT企業のマーケティング支援を行っている。中国の医療事情に詳しい。