医療用語基礎知識

【超音波(エコー)検査】よくみつかる嚢胞はほとんど無害

 数ある検査のなかで、もっとも安全といわれています。いまだかつて、健康被害の報告はなされていません。さまざまな臓器の異常、さらに胎児の検査にも使われています。プローブと呼ばれる小さな装置から、体内に向けて超音波を発射。それが臓器に当たると反射して、一部がエコー(こだま)としてプローブに戻ってきます。それを集めて、コンピューターで映像化するのです。そのためエコー検査とも呼ばれています。

 使う周波数は1メガヘルツ(MHz=100万ヘルツ)から10メガヘルツ。ちなみに、ピアノの最高音は4000ヘルツ、人が聞き分けられる音の上限が2万ヘルツ、犬でも6万ヘルツです。

 対象となる臓器は肝臓・膵臓・胆嚢・脾臓など上腹部の臓器と、腎臓・副腎・子宮・卵巣など下腹部の臓器です。がん、結石、ポリープ、動脈瘤などの発見に威力を発揮します。

 しかし、超音波検査でもっとも多く見つかるのは、嚢胞と呼ばれる小さな袋状のものです。中身は水で、ほとんどが無害ですが、医者から「嚢胞がある」と言われて気に病む人もいるようです。しかし、誰もが大なり小なり嚢胞を持っているので、ほとんど心配はいりません。

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やなぎひさし

国立大学理工学部卒。医療機器メーカーの勤務を経てフリーへ。医療コンサルタントとして、主に医療IT企業のマーケティング支援を行っている。中国の医療事情に詳しい。