被曝量の問題もあります。実は間接撮影の被曝量は、直接撮影の10倍にも達するのです。“そのくらいは大丈夫だ”といわれていますが、健診は毎年受けるのですから、被曝は少ないに越したことはありません。
今世紀に入ってからは、「デジタルX線カメラ」が急速に普及しています。被曝量は間接撮影よりも少なく、解像度は直接撮影と同等といわれています。コンピューターの画面上で拡大・縮小できるなど、デジタルならではのメリットもあります。今年の健診で、どの撮影方法が使われているか、技師さんに質問してみるといいでしょう。
(医療ジャーナリスト・やなぎひさし)
医療用語基礎知識