医療用語基礎知識

【聴力検査】50歳頃から高音が、次第に低音が聞こえなくなる

 聴覚には、音域(可聴域)と音量があります。

 まず音域。ひとの耳は、下が20ヘルツ(Hz)から、上が2万ヘルツまで聞き取れるといわれています。しかし、50歳前後から老化が始まり、まず高音が、そして次第に低音も聞こえなくなっていきます。

 健診では、ヘッドホンをつけて、流れてくる音が聞こえているかどうかを答えます。1000ヘルツの音と、4000ヘルツの音が流れてきます。1000ヘルツは、ソプラノ歌手の最高音あたり。4000ヘルツはピアノの最高音と同じくらい。かなり老化が進んでも、聞こえる音域ではあります。

 動画投稿サイトのYouTubeには、さまざまな周波数の音のサンプルが集められています。「1000Hz」「4000Hz」などの検索ワードで探してみてください。ちなみに私は、下が70ヘルツ、上が1万5000ヘルツまで聞き取れました。ヘッドホンやスピーカーの性能にもよりますので、あくまでも参考程度と思って、遊び感覚で試すといいでしょう。

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やなぎひさし

やなぎひさし

国立大学理工学部卒。医療機器メーカーの勤務を経てフリーへ。医療コンサルタントとして、主に医療IT企業のマーケティング支援を行っている。中国の医療事情に詳しい。