医療用語基礎知識

【中性脂肪とコレステロール】8割が体の中で作られるコレステロール

 中性脂肪、総コレステロール、HDLコレステロール、LDLコレステロール……。これらはメタボ関係でよく見る医学用語で、健診項目にも含まれています。しかし、それぞれの違いについてご存じでしょうか。

 まず中性脂肪。これは血液中に溶けて(浮いて)いる脂肪のこと。検査で測るのは、その濃度です。わざわざ「中性」と書かなくてもいいのですが、医学の世界では、すっかり定着しています。その数値は、肥満や内臓脂肪によって高くなりますが、前日の食事によっても大きく変わります。健診の前夜、脂っこい食事は控えたほうがいいでしょう。

 コレステロールは、動植物を問わず、細胞膜の材料として、ふんだんに使われている物質です。ただし、脂肪とはまったく別物。総コレステロールとは、血液中に溶けているコレステロールの総量(濃度)のことです。

 卵などコレステロールをたくさん含んだ食物は、健康に悪いといわれていました。しかし最近の研究で、食事から直接取れるコレステロールは、全体の20%に過ぎないことが分かっています。残りの80%は、肝臓など体内で生産されるのです。ただし、太っている人ほどコレステロールの生産量も多い傾向にあるので、肥満対策は必要とされています。

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やなぎひさし

国立大学理工学部卒。医療機器メーカーの勤務を経てフリーへ。医療コンサルタントとして、主に医療IT企業のマーケティング支援を行っている。中国の医療事情に詳しい。