ただ、利権や損得の視点で見れば、この騒動の背景が透けて見えてきます。
高血圧学会は、内科系の医師と、製薬会社の利益を代表しています。かたや人間ドック学会は、産業医と呼ばれる健診などを主な業務にしている医師と、健康保険組合の利益を代表しています。高血圧学会は、患者を増やして薬を売りたい側。人間ドック学会は、できる限り患者を減らして医療費を抑えたい側。
つまり、これは科学的な論争ではなく、むしろ利権闘争。検査数字の基準ひとつで、莫大な金が動くということです。
医療用語基礎知識