医療数字のカラクリ

100年前と大差ない75歳の平均余命

 1900年ごろの75歳の平均余命が9年くらいであるのに対し、1980年の75歳の平均余命も10年くらいにすぎないのです。これは、健診も現在の医療も何もない1900年の75歳も、健診やがん検診を毎年受け、最新の治療を受けることができる80年の75歳も、1年くらいしか寿命が変わらないということを示しています。

 現在の最新の医療も、75歳以上の人にとっては大きなインパクトがなく、最新の医療を受けようとも結局は死んでしまうのです。

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名郷直樹

「武蔵国分寺公園クリニック」院長、「CMECジャーナルクラブ」編集長。自治医大卒。東大薬学部非常勤講師、東大医学教育国際協力研究センター学外客員研究員。臨床研究適正評価教育機構理事。7月末に「検診や治療に疑問を感じている方! 医療の現実、教えますから広めてください!!」(ライフサイエンス出版)を出すなど著書多数。