そうした状況に対して、日本人の糖尿病患者でアスピリンによる心筋梗塞、脳梗塞の予防効果をみる研究結果が、2008年に報告されています。それによると、心筋梗塞、脳梗塞の発症率はアスピリン群で年率1・7%、アスピリンなし群で1・4%と、予防効果は明らかでなく、重大な出血はアスピリン群で多い傾向にありました。
糖尿病患者であっても全員がアスピリンを飲んだほうがいいとは言えないのです。
医療数字のカラクリ