20年を過ぎたあたりから2つのグラフは離れ始めて、20年から25年後の最後の5年間で70%と60%と、死亡率の差が明確になっているのです。
研究に参加した患者は当初60代前半ですから、最初の20年でほとんど差がないということは、80歳過ぎまでは、両群の死亡率はおおよそ同じということです。70%の死亡率が60%に減ると聞くと、何か大きな違いのようにも思えますが、60代前半で新たに糖尿病と診断されたとしても、最初の15年のHbA1cが7%だろうが8%だろうが、どちらも20年くらいで50%程度が亡くなるという点で、全く差がないのです。
医療数字のカラクリ