医療数字のカラクリ

糖尿病の合併症リスクを減らす薬の飲み方

UKPDS33(英国前向き糖尿病研究33)で糖尿病合併症の予防効果を示した「メトグルコ」という薬について、その使い方をもう少し細かく見ていきましょう。

 研究では、最初に850ミリグラムという量を朝、糖尿病の患者さんに投与することからスタートしました。それで十分な効果が得られなければ朝夕に850ミリグラムずつの計1700ミリグラムに増量。それでもだめなら、朝に1700ミリグラム、夕に850ミリグラムの計2550ミリグラムを使うという方法です。

 日本で処方されるメトグルコは250ミリグラムと500ミリグラムの2種類です。英国の研究に準じて使うと、まず朝250ミリグラムと500ミリグラムを1錠ずつの計750ミリグラムで始め、それで十分な効果が出なければ750ミリグラムを夕に追加。それでもだめなら朝は250ミリグラムと500ミリグラムをそれぞれ2錠ずつと夕に750ミリグラムの計2250ミリグラムにするという使い方になります。

1 / 2 ページ

名郷直樹

「CMECジャーナルクラブ」編集長。東大薬学部非常勤講師。東大医学教育国際協力研究センター学外客員研究員、臨床研究適正評価教育機構理事)自治医科大卒。名古屋第二赤十字病院にて研修後、作手村国民健康保険診療所にてへき地診療所医療に携わる。95年同診療所所長。05年東京北社会保険病院臨床研修センター長。「『健康第一』は間違っている」などの著書がある。