さらにこの0・5%を逆数にすると200となりますが、これは治療必要数という指標で、200人厳しく治療すると、治療のおかげで1人の合併症が予防できるという指標になります。
相対危険減少で11%合併症が減るというのでも治療効果が怪しいと感じる人もいるでしょう。しかし、それはどちらかというと治療効果を大きく見せる指標なのです。
絶対危険減少では0・5%減るに過ぎない、治療必要数では200人治療しないと1人の合併症を予防できないとなります。
そうなるととても有効な治療とは思えないのではないでしょうか。
治療効果を表す指標によって治療効果に対する印象が変わってしまいます。自分が見ている指標が割り算によるものなのか、引き算によるものなのか、よく吟味する必要があるわけです。
医療数字のカラクリ