全身状態が回復するまで戻していくノウハウはたいていの病院で共通しています。「5メートル歩行」や「握力」など、「サルコペニアやフレイルの診断基準の数値がある一定以上の状態になったら手術を乗り切れる」という科学的なデータが出ているので、それに基づいて手術のタイミングを決めていきます。同時に、心臓以外の臓器の状態のデータがどう動いているかもチェックします。
このように、高齢者の手術はじっくりいろいろな方向から全身の状態を確認して、個々に合った治療を計画していきます。いたずらに不安に思う必要はありません。
天皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」