また、突然の爆発などが原因で耳が聴こえなくなったら、この音響性外傷か、圧力変化による外リンパ瘻(ろう)になってしまった可能性があります。
外リンパ瘻とは、鼓膜の内側の中耳とその奥の内耳を隔てる内耳窓に小さな穴があくことで、難聴やめまいを発生する病気です。程度によっては入院、手術が必要になります。過労、飲酒、長時間大きな音を聴くとなりやすいといわれています。
治療は、第一に安静です。音のないところでゆっくり休むこと。薬としては副腎皮質ホルモンの投与を中心に行います。
「コンサートのあとで、音が聴こえづらくなったけど、ちょっと疲れたせいで、若いから明日には治るだろう」
そんなふうに軽く考える人もいるかもしれませんが、これは間違いです。若い人の難聴には注意が必要なのです。
耳鼻科の病気