耳鼻科の病気

歯科インプラントに耳鼻科医の出番あり

今回は歯科インプラントにおける耳鼻咽喉科の役割についてお話ししましょう。

 インプラントとは、体内に埋め込む医療機器や材料の総称です。心臓のペースメーカー、人工内耳、人工関節などはいずれもインプラントです。

 しかし一般的に「インプラント」とは、歯科インプラントの意味で用いられることが多いので、ここでは歯科インプラントをインプラントと呼びます。

 さて、上顎にインプラントを埋め込むと、一時的に上顎洞に炎症が起きてしまい、いわゆる蓄膿症になってしまうことがあります。

 抗生物質の投与でほとんどの炎症は引きますが、上顎洞に炎症が起こりやすい鼻の場合、炎症が引かずにうみが蓄積され、長期間の抗生物質の投与や再手術が必要になり、せっかく埋め込んだインプラントを抜いてしまうこともあります。

 それは上顎洞の上にある換気管が関係します。換気管が十分にあいていると、インプラント手術後に上顎洞に炎症が起きても、うみが換気管を通過して出ていきます。

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大場俊彦

慶應義塾大学大学院博士課程外科系終了。医学博士甲種日本耳鼻咽喉科学会認定専門医。日本レーザー医学会認定専門医。日本気管食道科学会認定専門医。米国耳鼻咽喉科・頭頸部外科学会フェロー。国際レーザー専門医。厚生労働省補聴器適合判定医・音声言語機能等判定医。日本耳鼻咽喉科学会騒音性難聴判定医・補聴器相談医。