日本気象協会の2015年春の花粉飛散予測(第4報)ではスギ花粉のピークは過ぎ去ったようです。“今年はあまりひどいことにならずに済んでよかった”と、胸をなで下ろしている人もいるでしょうが、油断してはいけません。
花粉症を引き起こす抗原を持つ植物は50種類近くあります。スギ花粉の飛散が終わった後、別の花粉の飛散が最盛期を迎えることがあるのです。
例えば、花粉症を引き起こす樹木にはスギ以外にヒノキ、シラカンバ、ハンノキ、オオバヤシャブシ、ケヤキ、コナラ、クヌギなどがあります。草本ではイネ科のカモガヤ、オオアワガエリなどの他に、キク科のブタクサ、オオブタクサ、ヨモギなどや、アサ科のカナムグラなどです。
この中で注意しなければならないのがヒノキです。
スギとヒノキは花粉の形がよく似ています。スギに反応する人はヒノキにも反応しやすく、スギ花粉症の方の約7割がヒノキ花粉にも反応するといわれています。
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