耳鼻科の病気

鼻水を「かむ」「すする」リスク

×左右の鼻を同時にかむ
×力いっぱい強くかむ
×鼻の中に鼻水を残したままにする(残った鼻水の中で細菌やウイルスが増えて、気管支炎や肺炎につながることがあります)
×ティッシュペーパーを鼻に詰める(鼻血が出たり、傷から細菌が入ることがあります。鼻が詰まった状態でくしゃみをすると、中耳炎になる恐れがある)

 鼻水をすするのもよくありません。細菌やウイルスを含んだ鼻水が鼻の奥に入り込み、耳にまで達して中耳炎の原因になることがあります。これがひどくなると、鼓膜の奥に膿がたまり難聴を生じます。蓄膿症を発症することもあります。鼻をすするのがクセになると、鼓膜がへこんだ状態になり、なかなか元に戻らなくなって真珠性中耳炎になることも。鼻をすすると、すすらない人に比べて約10倍鼓膜がへこむとのことです。

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大場俊彦

大場俊彦

慶應義塾大学大学院博士課程外科系終了。医学博士甲種日本耳鼻咽喉科学会認定専門医。日本レーザー医学会認定専門医。日本気管食道科学会認定専門医。米国耳鼻咽喉科・頭頸部外科学会フェロー。国際レーザー専門医。厚生労働省補聴器適合判定医・音声言語機能等判定医。日本耳鼻咽喉科学会騒音性難聴判定医・補聴器相談医。