「耳がキーンとする」「自分の声や呼吸音が聞こえてうっとうしい」「耳に水が詰まったような不快感がある」
そんなあなたは耳管開放症かもしれません。
耳管は耳の鼓膜の奥の中耳と、鼻の奥の上咽頭をつなぐ3・5センチほどの管です。通常は閉じていて、あくびをしたり、唾をのみ込んだときにちょっとだけ開き、外の空気と耳の奥の空気の圧力差をなくします。
皆さんも、エレベーターや飛行機に乗ったとき、耳の奥と外気の気圧の違いから耳がキーンとすることがあるでしょう。そのとき、唾をのむと症状がおさまった経験がある人も多いはずです。
耳管開放症は、その耳管が開きっぱなしになる病気で、呼吸のたびに空気がのど、鼻、耳管、鼓膜と伝わり、音が大きく聞こえるのです。
その原因のひとつに急激なダイエットがあります。耳管は脂肪で覆われているため、急激にやせると開いた状態になるのです。実際、東京慈恵会医科大学付属青戸病院の報告では、短期間の急激なダイエットによる発症が多かったとされています。
耳鼻科の病気