耳鼻科の病気

耳管開放症 妊娠や避妊ピルでも発症する

「耳がキーンとする」「自分の声や呼吸音が聞こえてうっとうしい」「耳に水が詰まったような不快感がある」

 そんなあなたは耳管開放症かもしれません。

 耳管は耳の鼓膜の奥の中耳と、鼻の奥の上咽頭をつなぐ3・5センチほどの管です。通常は閉じていて、あくびをしたり、唾をのみ込んだときにちょっとだけ開き、外の空気と耳の奥の空気の圧力差をなくします。

 皆さんも、エレベーターや飛行機に乗ったとき、耳の奥と外気の気圧の違いから耳がキーンとすることがあるでしょう。そのとき、唾をのむと症状がおさまった経験がある人も多いはずです。

 耳管開放症は、その耳管が開きっぱなしになる病気で、呼吸のたびに空気がのど、鼻、耳管、鼓膜と伝わり、音が大きく聞こえるのです。

 その原因のひとつに急激なダイエットがあります。耳管は脂肪で覆われているため、急激にやせると開いた状態になるのです。実際、東京慈恵会医科大学付属青戸病院の報告では、短期間の急激なダイエットによる発症が多かったとされています。

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大場俊彦

慶應義塾大学大学院博士課程外科系終了。医学博士甲種日本耳鼻咽喉科学会認定専門医。日本レーザー医学会認定専門医。日本気管食道科学会認定専門医。米国耳鼻咽喉科・頭頸部外科学会フェロー。国際レーザー専門医。厚生労働省補聴器適合判定医・音声言語機能等判定医。日本耳鼻咽喉科学会騒音性難聴判定医・補聴器相談医。