耳鼻科の病気

花粉症の鼻づまりを手術で治す

 花粉症の自覚症状は、くしゃみ、鼻水、目のかゆみなどがありますが、深刻なのは鼻づまりでしょう。
 長引くと、頭がボーッとしてきて集中力や思考力を低下させたり、よく眠れなくなったりして、日常生活の質もがくんと落ちてきます。

 その改善法に鼻の日帰り手術があります。特に薬を飲むと眠くなって仕事にならない人や、運転中に眠たくなってはいけない人、授乳や妊娠のため薬の服用を出来るだけなくしたい人に適した治療法です。

 手術はレーザーが普及しており、保険が適応されています。鼻の入り口から奥にある粘膜(下甲介粘膜)がアレルギー反応を起こすと、ぶよっと白くなり、透明な鼻水が出て、腫れてきます。これが鼻づまりの原因です。

 この下甲介粘膜の表面をレーザーで炙って(医学的には蒸散して)、アレルギー反応を起こす部分を減らし鼻づまりを解消します。

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大場俊彦

大場俊彦

慶應義塾大学大学院博士課程外科系終了。医学博士甲種日本耳鼻咽喉科学会認定専門医。日本レーザー医学会認定専門医。日本気管食道科学会認定専門医。米国耳鼻咽喉科・頭頸部外科学会フェロー。国際レーザー専門医。厚生労働省補聴器適合判定医・音声言語機能等判定医。日本耳鼻咽喉科学会騒音性難聴判定医・補聴器相談医。