知らなきゃ損!

長く続く痛みでも、自己対処で済ませる人が4割

長く続く痛みを抱える男女9400人を対象に、ファイザーがアンケート調査を行ったところ、「現在病院に通院している人は約2割」という結果が出た。病院に通院せず自己対処している人は4割いた。

 痛みに対して初めに取る対処法は、男性では「我慢」が最多。「痛みがあってもある程度我慢するべきだ」と思っている人は男女ともに5割以上で、約7割が「痛み止めは飲み続けると効かなくなるのでなるべく飲まない方がいい」と答えた。

 今回の調査を受けて、順天堂大学医学部麻酔科学・ペインクリニック講座の井関雅子教授は「痛みに対して適切な対処を行わずに放置していると、その痛みがまた別の痛みを引き起こし、『慢性の痛み』に変わってしまうことがあります。また、痛みは原因によって、大きく『炎症や刺激による痛み』と『神経の痛み』に分けられ、長引く痛みではこのどちらの原因も関与している『混合性の痛み』が多く見受けられます」とコメント。

 混合性の痛みには種類があり、種類に応じた治療や対処が重要。痛みが悪化すると、鎮痛剤が効きづらくなったり、痛みを緩和させることが難しくなったりして症状の改善まで時間がかかることが多いため、痛みの強さに関係なく、早めに医療機関に相談することを勧めている。

 50代の男性は頭痛を我慢し続けた結果、突然激しい頭痛で意識を失い、救急病院へ搬送された。原因は、くも膜下出血。命は助かったが、片足マヒという後遺症が残った。明日はわが身かも……。