漢方達人をめざせ!

ゼロの線に戻す

 私のところに通っているお客さまで、一番長い人は15年くらい。体調が悪くなれば、その都度相談にいらっしゃいます。

 漢方は、「ゼロの線に戻す作業」です。プラスになり過ぎても、マイナスになり過ぎても、心身にはよくありません。ゼロの状態が、ちょうどよくバランスが取れている、心身にとってベストの状態。プラスになったものを引き下げるか、あるいはマイナスのものを引き上げるか、悩み事に応じてそれを判断し、漢方薬を処方します。

 15年来のお客さまは、最初は不定愁訴や疲労感の悩み。そのうち、飛蚊症、目や耳の奥が痛い、リンパ腺が腫れている、腰が痛いなどの症状になり、また疲労感を訴えるように。トイレに何度も行きたくなる、頭が痛いなどの症状もありました。

 訴える内容はその都度違いましたが、実はそれらは共通した原因によるものです。体の不調は、「根っこ」のようなものがあり、訴える症状はその木の枝や葉であると考えるといいでしょう。「根っこ」を改善すれば、それぞれの症状も改善していくのです。

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久保田佳代

父は乳児院院長、母は薬剤師、長女は歯科医、次女は眼科専門医という医療一家に産まれたが、昨今の臓器医療である西洋医学とは違い、人に向き合い、カラダとココロの両面から治療が行える漢方を志し20余年経つ。昭和薬科大学卒業、老舗漢方薬局を経て、「氣生薬局」開局。サプリメントアドバイザー、漢方茶マイスター、日本プロカウンセリング協会1級など多数資格取得。「不妊症改善における実力薬局100選」に選ばれている。