漢方達人をめざせ!

精力ダウンはトシのせいではなかった

 精力をアップさせたいけれど薬を飲むほどではないという方は、生薬をブレンドしたお茶はいかがでしょうか?

 漢方薬は医薬品なので、「どなたにもどうぞ」というわけにはいかないのですが、「漢方茶」は厚生労働省が定める“食品”としての生薬しか使っていないので、日常的に取り入れられます。

 精力剤はそもそも「腎」を強めて活力を取り戻し、体を元気にしようというもの。男性の下半身を強くすることだけが目的ではありません。夫婦ともに健康維持のために飲むことをお勧めします。

 ハトムギ、大棗、鶏血藤、破胡紙、ヨモギ、ショウガ、紅花、当帰の葉をブレンドした漢方茶は、体を温め精力をアップさせます。また、慢性的に疲労を感じているなら、エゾウコギ、南蛮毛、連銭草、杜仲茶、けん実、蓮肉、茴香のブレンド茶を。

 不安や恐怖心が強いと、腎は低下して精力減退や性機能異常に陥りやすくなります。

「トシのせいで下半身が弱くなった」という人がいますが、もしかしたら仕事や家庭で何らかの不安、恐怖心を感じているのかもしれません。

「ストレスなんて全くない」と豪語していたのに、話を聞くと不調の原因がことごとくストレスだと考えられる人もいるので、「俺は大丈夫」なんて思い込まない方がいいですね。

 精力アップに関係する「腎」は、髪とも関係があります。精力アップの漢方茶によって、髪の毛も元気になるかもしれません。

久保田佳代

久保田佳代

父は乳児院院長、母は薬剤師、長女は歯科医、次女は眼科専門医という医療一家に産まれたが、昨今の臓器医療である西洋医学とは違い、人に向き合い、カラダとココロの両面から治療が行える漢方を志し20余年経つ。昭和薬科大学卒業、老舗漢方薬局を経て、「氣生薬局」開局。サプリメントアドバイザー、漢方茶マイスター、日本プロカウンセリング協会1級など多数資格取得。「不妊症改善における実力薬局100選」に選ばれている。